今は亡き小林正観さんの最後の著。
正観という名前は正しく観ると書く。
名前の通りで、とても恵まれた人だと思う。
運命の一冊。
淡々と生きるかぁ。
なるほどねぇ。
って何度も唸った。
最近、私は、川の流れのように生きようと思って実践している。
水に身を委ねて、不安がらずに、ジタバタせずに、流れていくと、良いところに運んでくれる。
そんなイメージ。
淡々と生きるに繋がるところがある。
それがけっこう難しい。
酷暑で、食べたら必ず眠くなり、運動もできず、かなり太って、また寝てしまった。
と思い、不快感を覚える。
また、できることが少なく、頭がモーっとする。
本が読めるなんて行為はなかなか出来ない日々。
それがこの本はすごく面白くて、見事に読めてしまった。
とても癖の強い本で、合わない方もたくさんいるだろうけれど、私にはジャストミートだった。
この本には、病がいくつも出てくるが、私が病になったのはちょうど今の家を建て替えた時期。
もしかしたら、病になったことで、この家を守っているのかもしれない。
そんなふうにも思えた。
そしたら、つらいのはいやだけれど、少しだけこの病も愛おしく思え、ほんの少しだけ感謝できた。
もう自分で稼げなくたっていい。
ただ、やりたいことをやりたいようにやりたいだけやっていたい。
少しでも稼げたら、それはとってもラッキーなこと。
夢だ希望だという刷り込みを克服して、淡々と生きていけたらどんなにいいだろう。
と思った。
淡々と生きる。
川の流れのように生きる。
もう少しでそれが出来る境地に至るかもしれない。
生きるヒントを与えてくれた一冊。
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